3Dを活用した船舶設計
当社はNAPA、CADMATICを活用し、基本設計~詳細設計、生産設計までを3次元CADのメリットを活かしつつ設計期間の短縮、高品質化に取り組んでいます。
弊社の3D設計の取り組み
基本設計はNAPA Designerで設計を進め、外板展開図等はNAPA Draftingで2D図面を出力します。
また設計の早い段階でNAPAモデルを背景としてCADMATICに取り組むことにより、船殻モデルを背景として配管設計を進めることが可能です。
一方、船殻モデルもNAPA-CADMATIC間のデータ連携の改善が進み、現在では90%以上のデータが移行可能です。したがって上流の基本設計はNAPA、詳細設計~生産設計はCADMATICと各ツールを適材適所で活用しながら設計効率化に取り組んでいます。

Web上での情報交換とコンカレントエンジニアリング
インターネット環境の普及により、場所を問わず、共同設計が可能となりました。3Dモデルを利用した3DDRはTeams等のオンライン会議で画面を共有しながら行うことが可能で、図面の承認、レビューコメントの対応もクラウドの図面承認システムを利用している為、弊社の様に九州の最西端の佐世保にいても、場所に関係なく、いつでも造船所や船主殿とのやり取りが可能です。
また弊社はフィリピン、韓国、ベトナム等の海外の設計会社とも3Dモデルを共有しながら設計を行っており、まさにグローバル設計環境を構築しています。

船殻設計
船殻設計は主にNAPA Designerを利用して船殻構造設計を行い、その後CADMATIC HullやNAPA Draftingを活用して詳細設計、生産設計を行っています。

配管艤装設計
配管設計はCADMATIC Outfittingを利用し、主に機関室の設計を行っています。その際、NAPAで作成した船殻モデルを背景として活かしながら設計を行います。
またCADMATICの機能を利用し、一品図の自動出力やSisterShip機能(姉妹船間のデータ連携機能)、系統図(ダイヤグラム)と配管モデルのチェック等で設計効率化に取り組んでいます。
